虫歯の原因
歯垢(プラーク)に含まれる細菌(ミュータンス菌)は糖分やタンパク質を分解します。これが虫歯の原因です。それによって排出される酸などが、歯のエナメル質やカルシウム、リンなどの成分を溶かして虫歯(う蝕)を作ります。
歯みがきをしていなかったり、甘いものをたくさん食べているのに虫歯がない人は、もともと持っている細菌の量が少なかったり、溶け出したカルシウムやリンなどの成分を元に戻してくれる働きを持つ「だ液」の力が強い人です。
虫歯の治療
小さい虫歯の治療
小さい虫歯の場合は、まず虫歯を削り、レジンなどの白いつめ物をします。
その後、歯の形や色を整えて治療は完了です。
小さい虫歯治療の場合、約1回の来院で済む場合がほとんどです。(来院回数:約1回程度)
大きい虫歯の治療
虫歯の範囲が大きくなってしまうと、麻酔を行い虫歯を削り治療を行います。
その後、歯の型を取り模型を作製します。
そして、つめ物やかぶせ物を歯に装着します。(来院回数:約2回程度)
歯の根管治療について
根の治療は細かい作業であり、とても難しい治療です。通常、根の治療は症状により薬を代えたりして数回かかることがあります。場合によっては治療を終えるまでに合計数ヶ月かかることもあります。
当院ではラバーダム防湿法を用い、なるべく最小限の回数で治療を行うように心がけております。
ラバーダム防湿法
ゴム製のマスク(ラバーダム)を使い、治療対象の歯を唾液や細菌から遮断しながら、口腔内、常在菌が無い状態で処置を行います。
ラバーダムをする、しないでは、世界中の研究結果から根の治療の成功率(根の膿の再発率)に明らかな差があります。そのため、アメリカやヨーロッパの歯の根の治療の専門医でラバーダムを使わない医師はほとんどいないと言われています。